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2009年12月24日

座間味島のぐしちゃーほうき

座間味島のぐしちゃーほうき





もっと前に更新したかった「宝物」をご紹介します。



先々月に、座間味島へ、

あるいみでは、旅行。

しかしある意味では自費出張に行ってきました!

その出張とは、

上の画像にある、実は、小さな「ほうき」を作っている方たちに

お会いしに行ってきました。


ことの始まりは

今年最初に行った座間味島で、

お土産にと買った地元の民具でした。

しかし、琉球の宝物の店長である島袋は、

とても惹かれたお土産です。


本当に着き持ち帰って、

早速あけて使った場所は、

なんと、パソコンのキーボード。

キーボードの上や、パソコン周りのデスクの上など、

小さくて、細かい目でホコリがとれるから、

便利だな。


と感じました。


それ以来、デスク周り用に使っている島袋。

何よりもいいのが、

「民具がある生活。」

昔は普通であったろうものが、

今では「珍しい生活」になっている。


そして数ヶ月がたち、10月?頃に行われた「沖縄の産業まつり」で

私の上司のSさんが、そこで見つけた「ほうき」。

その後日、島袋との打ち合わせに持ってきたその「ほうき」を

渡され、この「ほうき」知ってる?


知ってる・・・しかも使ってる・・・。


どうやらSさんは、座間味島に入り浸っている私に

また座間味島へ行ってきてくれないか?という事だったらしい。


ですが、このような民具たちの良さを教えてくれたのは誰でもない、

このSさんなのです。


島袋的にも、座間味島が好きなので、

もちろんOK。でした。


そして数日後、私事と仕事で行った座間味島。


午後に会いに行く約束をこの数日間メールでやり取りをして、

顔合わせに向かいました。


座間味島に着いたとき、港からすぐの宿の女将さん。

宮平さん。

そして、

座間味村商工会の大城さん二人が迎えてくれました。

お二人とも座間味村の商工会の方(宮平さんたち女性は女性部)たちでした。


素敵な人たちに出迎えてもらって、

緊張しながらも、そのほうきの良さを話、そして聞きました。



座間味村の自然の素材を使って、

何か村興しになる良いものを作りたいという想いで

昔から民具を作り続けているという座間味島のお隣、

阿嘉島の仲村 武次郎さんという

方から座間味村の女性達は習いに行ったそうです。


元は、大きな「箒」だったのですが、

大きいものよりも、みんなが使いやすい大きさの

少し小さめのものを作ったそうです。


このような想いで作られているからこそ、

継承していけるんです。


この「ほうき」、

名前は「ぐしちゃーほうき」といいます。

「ぐしちゃー」とは、沖縄の方言名で

「ススキ」のことです。


沖縄の様々な習慣の中でも、

ススキの存在はとても大きく、

人々の生活に役立っています。


良く聴く名前かもしれないですが、

「サングヮー」「ゲーングヮー」もそうですね。


「ぐしちゃーほうき」は

穂と茎の部分を使って作っています。


作業はとても大変です。

ススキを採りに行って乾燥させて

穂を整えながら束ねて編んでと繰り返す。


民具は手作りが基本。


機械なんてもってのほか!


このほうきのある生活は気持ちが良いですね。


琉球の宝物の仲間入りが出来て嬉しいです。

座間味島のぐしちゃーほうき





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Posted by 琉球の宝物 at 11:45 │民具